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アイスランドのスタートアップLCC「PLAY」、欧州の夏バカンス前のベストタイミングで就航、LCCは最適な交通手段に

アイスランドのスタートアップLCC「PLAY」が2021年6月24日から運航を開始する。PLAYは、2019年3月に破綻したアイスランドのLCC「WOWエア」を引き継ぐ形で設立。当初は2020年夏に運航を開始する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。

航空業界は依然として新型コロナウイルスの影響を大きく受けているが、データ分析のグローバルデータ社は、PLAYについて「最高のタイミングで運航を開始する」と評価している。

欧州では、ワクチン接種の加速に合わせて、今夏のバケーションシーズンに向けて旅行規制を大幅に緩和しており、旅行機運が高まっているところ。また、パンデミックによって経済的な打撃を受けた旅行者にとって、LCCは最適な交通手段になると分析している。

PLAYは、まずレイキャビック/ロンドン(スタンステッド空港)線に週2便で就航。グローバルデータによると、2019年のイギリスからアイスランドへの入国者数は27万2000人。アイスランドにとって2番目に大きいインバウンド市場となっている。また、イギリスは現在、アイスランドを感染国の「グリーンリスト」に指定していることから、旅行者も増えると見込まれている。

PLAYはロンドンに続き、ドイツ、フランス、デンマーク、スペインに就航予定。いずれも、アイスランドへの旅行者が多いマーケットのため、グローバルデータでは今後乗客数を増やすことができると見ている。

一方、PLAYはA320neoを運航するが、座席数が192席で、同じLCCのイージージェットの235席、ウィズ・エアの239席と比較するとかなり少ないため、成功に向けては搭乗率と運賃がカギになる。