ソニーグループと日本旅行は、人工衛星を活用した学校・教育機関向け体験プログラムを共同で開発すると発表した。修学旅行のコンテンツや教育パッケージとして販売したうえで事業化を目指す。今後、プログラム開発に向けた実証実験も国内高等学校で実施する。
ソニーは東京大学、JAXAとともに「宇宙感動体験事業」の創出に向けた共同開発、技術実証を進め、2022年度にカメラ機器を搭載した超小型人工衛星の打ち上げを予定。一方で、日本旅行も独自の学校向け探究体験プログラム「ミライ塾」を通じて、中高生に宇宙産業や先端科学技術産業に触れる機会を提供していることから、両社の強みを活かすことでカメラ機器搭載の超小型人工衛星を使用し、宇宙からの視点を地上からリモートかつリアルタイムで自由に操作する新たな体験を提供するプログラムを共同開発する。
実証実験は撮影シミュレータを用いて高等学校で行う。生徒は疑似的に宇宙から地球を撮影し作品を制作する。作品の一部は超小型人工衛星の打ち上げ後に実際に撮影を行い、生徒たちに届ける計画。