クルーズ客船「にっぽん丸」、海上の通信体験を陸上と同様の使用感に、スカパーの高速インターネット導入

商船三井客船と古野電機、スカパーJSATは、商船三井客船が運航するクルーズ客船「にっぽん丸」に、スカパーJSATの超高速海洋ブロードバンドサービス「JSATMarine」を導入した。乗客向けの船内Wi-Fiと業務通信のインターネット接続環境の強化が目的。特に、乗客からのネット利用の需要増加を受け、携帯電話回線の届かない日本近海の海域での通信速度の向上を図った。

JSATMarineは特に陸から船への下り回線が高速であるのが特徴で、導入により海上でも、ネット放送や動画受信などの大容量通信の常時接続の実現を期待している。実際、商船三井客船の無線室担当者がウェブブラウジングなどを試したところ、陸上の回線と体感でほとんど違いを感じなかったという。

なお、にっぽん丸ではクルーズ客船では早期の2010年から、上記3社のパートナーシップにより、衛星ネット接続サービスの提供を開始していた。2020年の就航30周年を機に実施した改装で、客室やパブリックスペースなど船内全体(一部除く)にWi-Fi環境を整備した。

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