日本政府観光局(JNTO)によると、2024年の年間の日本人出国者数(推計値)は1300万7300人となった。2023年の962万4100人から300万人増加(35.2%増)したが、2000万人に達した2019年比では35.2%減で、7割未満の回復にとどまった。
2024年12月単月では、2019年比30.7%減の118万7200人。増減率は前月11月の28.4%減より、わずかに低下した。年末年始の9連休という絶好の日並びも、海外旅行の需要回復の大きな後押しにはならなかったものの、2023年(94万7911人)比では25.2%増となり、間違いなく回復には向かっている。
航空データOAG社よると、2024年12月に国内全空港から出発した国際線は、ほぼコロナ前の水準に回復。便数は0.5%減の2万4315便、座席数は0.1%増の558万61席だった。
このうち、国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、中部、札幌)から出発した国際線は、便数では2019年比0.8%減の2万2068便(180便減)、座席数では0.4%減の515万5175席(2万2870便減)。
空港別では、羽田空港(便数:31.8%増の4774便、座席数:24.8%増の117万6307席)、福岡空港(便数:15.8%増の1891便、座席数:25.2%増の41万5491席)のほか、新千歳空港(便数:4.8%増の1026便、座席数:5.0%増の25万4788席)も、コロナ前の実績を上回った。関西空港も便数は4.7%減(5897便)だが、座席数は1.5%減(132万2996席)とコロナ前のほぼ同水準まで戻った。
一方、成田空港は便数、座席数とも2019年比の約1割減、中部空港は約3割減となっている。
日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。
直近10年の日本人出国者数の推移は以下のとおり。