【図解】訪日外国人数、2024年は年間3700万人超え、過去最多の2019年を約500万人上回る(直近10年の推移グラフ付き)

日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年1年間の訪日外国人旅行者数(推計値)は3686万9900人で、これまでの過去最多だった2019年(3188万2049人)を約500万人15.6%増で上回った。2023年(2506万6350人)比では47.1%増となり、一気に1000万人以上、増加した。訪日外国人旅行消費額(速報)も、8兆1395億円(2023年比53.4%増、2019年比69.1%増)で過去最高となり、2024年のインバウンドの活況が数字となってあらわれた。

市場別でも、23市場のうち20市場で年間累計が過去最多を記録。東アジアだけでなく、東南アジアや欧米豪、中東地域からの来訪者の増加が、後押しした。

2024年12月単月では348万9800人。1964年の統計開始以来、初めて単月で340万人を超えた。2019年(252万6387人)比では38.1%増。すでにコロナ前の水準を超えていた2023年(273万4115人)比でも27.6%増と大きく伸長した。

12月の訪日客数を国・地域別でみると、多い順に韓国が86万7400人(2019年比249.8%増)、中国が60万4200人(同14.9%減)、台湾が49万1200人(同41.0%増)、香港が28万5600人(同14.4%増)、米国が23万8500人(同65.1%増)。中国がコロナ前の2割弱まで回復してきた。JNTOでは多くの市場で、スクールホリデーやクリスマス、年末年始に合わせて需要が高まったことが、単月での過去最高を超えた要因としている。

航空データOAG社のデータによると、2024年12月に国内全空港に到着した国際線は、便数は0.4%減の2万4311便(90便減)、座席数は0.2%増の557万5211席(9577席増)となり、コロナ前の2019年とほぼ同水準に回復した。

このうち、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数が2019年比0.6%減の2万2067便(140便減)、座席数が0.4%減の515万1075席(1万9255席減)。羽田空港が便数・座席数で同25%~30%増、福岡空港が同15%~25%増に加え、新千歳空港も同5%増となり、コロナ前の実績を超えた。関西国際空港も便数が4.6%減、座席数が1.8%減と、ほぼコロナ前の水準に戻っている。

なお、2024年通年で国内主要空港の便数を見ると、羽田空港が29.9%増(5万5144便)、福岡空港が14.0%増(2万2564便)で、この2空港が2019年の実績を上回った。その他の空港は1~3割減だった。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

国・地域別の2024年の訪日外国人数推移(2019年比)は以下のとおり。

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2023年比)より

直近10年の年次推移は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…