帝国データバンクによると、トラベル世界(東京都港区虎ノ門4-3-10)が2013年6月28日に事業を停止し、破産申請の準備に入った。事後処理は石川雅子弁護士に一任した。債権者は約500名、負債額は約4億円。旅行申込み済で契約不履行となっている一般債権者数は調査中だ。
トラベル世界は会員誌「FLYING RABBIT」を発行し、自社企画の海外旅行ツアーを発売。個人で行くのは困難な地域へのツアーを得意としており、熟年層を中心に2003年9月期の収入高は約40億円だった。
しかし、インターネットの普及で個人でも安易に海外の情報取得や現地ホテルの予約がしやすくなるなど、市場環境の変化により業況が悪化。2012年9月期の収入高は約11億7000万円に低下。先行きの見通しが立たない中、事業継続を断念した。