日本人の海外トラブル、トップは「窃盗被害」  ‐2012年海外邦人援護統計

外務省領事局海外邦人安全課は、このほど2012年の「海外邦人援護統計」を発表した。この統計は、日本の在外公館が援護した在留邦人、短期滞在の日本人の数をまとめたもの。それによると2012年の海外における事件・事故の総援護件数は1万8219件で前年比6.59%増。総援護対象者数は2万378人で同4.33%増だった。

総擁護件数のうち、トップの要件は「犯罪被害」で5457件。全体の3割を占めており、被害の内訳は「窃盗被害」(4456件、4761人)、「詐欺被害」(461件、496人)、「強盗被害」(281件、309人)の順となった。一方、2番目に多かったのは「犯罪加害」で361件(396人)。主なものは,「出入国・査証関係犯罪」(101件、114人),「傷害・暴行」(46件、52人)、「道路交通法違反」(38件、38人)、「麻薬犯罪」は34件(38人)となった。「事故・災害」は242件、455人。そのうち6割以上が「交通機関事故」(147件)で、交通事故が145件、船舶事故2件だった。「レジャー・スポーツ事故」は51件でスポーツ事故29件、15件、登山事故7件となっている。

地域別では,アジア地域が6746件(7172人)と前年に引き続きトップ。次いで北米地域が5106件(5929人)、欧州地域が4366件(4737人)、中南米地域が835件(1276人)だった。 前年と比較すると北米、欧州での擁護件数に大きな増加があったという。在外公館別には、前年同様にトップが在上海総領事館。続いて在タイ大使館、在フランス大使館、在英国大使館、在ロサンゼルス総領事館となった。

なお、この数値は在外公館が把握している邦人援護事案のみを集計。すべての事件や事故等を網羅したものではなく、同一の事案に複数の在外公館が対応した場合も含まれてているため延べ数。




みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…