フォートラベルは、「旅行のクチコミサイト フォートラベル(http://4travel.jp/)」にて会員を対象に「2013年 夏休みの旅行動向調査」を実施した。その 結果では、海外・国内をあわせて「夏休みは旅行」という層が7割を占めており、同社サイト会員の旅行意欲の高さが明らかになった。調査期間は8月21日から28日の8日間。有効回答数は875件。
まず、夏休みの休暇取得状況に関する調査では、夏休みの連続休暇日数は平均7.6日で、昨年(7.5日)より0.1日増加。休暇日数の分布をみると、「9日」がもっとも多く25.9%、続いて「5日」(15.9%)、「10日」(11.4%)の順となった。昨年同時期の調査結果と比較すると、全体的に傾向は似ているものの、「9日」「10日」の休暇を取得する人が増加している。休暇開始日については「8月10日(土)」(18.3%)、「8月9日(金)」(7.2%)、「8月14日(水)」(6.5%)の順に多かった。
夏休みの過ごし方に関する調査では、「海外旅行」がもっとも多く35.4%、続いて「国内旅行」(31.3%)、「自宅中心」(12.7%)、「帰省」(9.6%)の順となった。昨年調査と比較すると、「海外旅行」が7.0ポイント減少、「国内旅行」が4.6ポイント増加。例年、海外旅行者が国内旅行者を大幅に上回っていたが(昨年:15.7ポイント)、今年はその差が4.1ポイントまで縮まり、国内旅行者の増加傾向が顕著に表れる結果となった。また、当初計画していた過ごし方と実際の過ごし方について聞いたところ、90.7%の人が「計画通りだった」と回答し、計画と異なる過ごし方をした人は9.3%だった。計画と実際の過ごし方が異なった理由としては、「同行者との折り合いがつき、旅行(外出)できるようになった」というポジティブな回答が多かった。
海外旅行の旅行期間の平均は7.9日で、昨年(7.5日)より0.4日増加。旅行費用の平均は22.8万円で、昨年(21.6万円)よりも1.2万円増加した。旅行費用を旅行日数で割った、1日当たりの旅行費用は昨年と変わらず2.9万円だった。旅行先は「アジア」(47.6%)がトップだったが、昨年(50.9%)と比較すると3.3ポイント減少している。続く「ヨーロッパ」は昨年より2.3ポイント増の26.1%、北米は1.3%増の13.4%となり、遠方の旅先も人気だった。旅行先を国別にみると、「台湾」、「ハワイ」、「タイ」の順に多く、昨年もっとも人気だった「韓国」にかわり、「台湾」がトップになった。旅行の出発日は「8月9日(金)」(7.6%)がもっとも多く、帰着日のピークは「8月17日(土)」(6.9%)となった。
国内旅行の旅行期間の平均は4.1日で、昨年と同じだった。旅行費用の平均は6.6万円で、昨年より0.6万円増加。1日あたりの旅行費用は1.6万円で、昨年(1.5万円)より0.1万円増加した。人気の都道府県は「沖縄県」「北海道」「長野県」で、トップ3の顔ぶれは昨年と変わらない。4位には昨年は圏外だった「千葉県」がランクイン。旅行先を詳しくみると、今年開業30周年を迎え、現在記念イベントを開催している「東京ディズニーリゾート」を目的に旅をした人が多かった。5位は「静岡県」と「青森県」。静岡県は、6月に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」が世界遺産へ登録されたことも影響していそうだ。旅行の出発日は「8月11日(日)」(5.6%)が、もっとも多く、帰着日のピークは「8月18日(日)」(5.9%)だった。