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外務省は、2024年(1~12月)の旅券統計を発表した。これによると、国内における一般旅券の発行数(公用旅券を除く)は370万111冊で、前年比8.8%増となった。増加傾向が続いていたコロナ禍前の2019年(436万5290冊)との比較では15.2%減。有効な一般旅券数は2077万3843冊で、日本の総人口1億2345万人(2025年2月時点)における割合は16.8%となる。世界の先進国などと比べると、低い水準といえる。
外務省:発表資料より
国内における一般旅券の発行数を性別や年代別で見ると、男女別では男性が44.8%、女性が 55.2%、若年層の海外旅行離れが指摘されるが、30歳未満の割合が48%を占めた。
また、外務省は2023年3月から切替申請、2024年からは新規(一部都道府県)も対象としたオンライン申請を導入しており、総申請数に占める利用率は約9%だった。切替に関しては、利用率が31%となり、リピーター中心にオンライン申請が浸透しつつある様子がうかがえる。