外務省はマレーシアのサバ州東側、島しょ部及び周辺海域の渡航情報を、「渡航の延期をお勧めします」に引き上げた。
対象地域は隣国との密出入国や密輸が多く、武器の押収事案や海賊事件が数多く発生。2010年以降はマレーシア人、外国人の誘拐事件も発生しており、2014年に入って5件の事件が発生している。
2014年7月12日(現地時間)にも、サバ州東海岸沖合のマブール島にある「マブール・ウォーター・バンガロー・リゾート」で、ホテルを警備する海上警察が8人組の武装集団に襲撃され、警察官1名が射殺、1名が拉致される事件が発生した。
マレーシア当局が海軍・警察。海上法令執行庁などによる警戒を実施しているものの、約500キロの海岸線や50以上の島全域の警備にも限界がある都市、依然として誘拐やテロの脅威の可能性があると指摘されている。
そのため、同地域への渡航について、どのような目的でも当面控えるように呼びかけ、渡航情報の引き上げとともに注意喚起も行なっている。