日本政府観光局(JNTO)によると、2014年7月の訪日外国人の人数(訪日外客数:推計値)が前年比26.6%増の126万9700人で年間を通じた単月で過去最高を記録した。これまでの過去最高は2014年4月の123万1000人。約4万人上回る結果となり、2014年1月から7月までの累計では、前年同期比で26.4%増の753万人100人。前月に引き続き、過去最高のペースで進捗している(図表は以下の通り)。
市場別では、クルーズ船の寄港が相次ぐ中国が28万1200人で台湾・韓国を上回り首位に。2014年2月以降5か月連続でのマイナスが続いていた韓国は、プラスに転じ、前年同月比2.7%増の25万600人となった。東南アジア諸国は、昨年の査証免除以降大幅な伸びを示しているタイ、マレーシアが引き続き好調。インドネシアは前年比から2倍と顕著な伸びを示した。欧米市場、オーストラリア市場も前年比2桁増で、各市場ともに活況となった。
JNTOでは、今回の要因について夏の旅行シーズンに向けた訪日プロモーションが需要を喚起し、航空便の増便・チャーター便就航で航空座席供給量が増加したことや、大型クルーズ船の寄港などが好調な伸びに繋がったとみている。
(トラベルボイス編集部)