バンヤンツリーの新ブランド「カッシーア」が日本の候補地選定へ、長期滞在向けに食材ルームサービスも

バンヤンツリー ホテルズ&リゾーツが新たなブランドとして展開するサービスアパートメント「CASSIA(カッシーア)」で、同社は日本の建設地の選定に入った。このほどバンヤンツリー ホテルズ&リゾーツの代表取締役会長ホー・クウォンピン氏(写真右)が来日し、記者説明会を開催。同ブランドの展開や日本での可能性について語った。

2014年に20周年を迎えるバンヤンツリーにとって、カッシーアで「グループの速度は加速する(クウォンピン氏)」重要なブランド。バンヤンツリー、アンサナに続く3つ目のブランドで、ホテルレジデンス型商品として世界で成長を続ける中間層をターゲットに展開する。クウォンピン氏は、同ブランドでの販売価格が1500万円程度から始まる「中間層が投資できる革新型のサービスアパートメントだ」と語り、自信を見せた。

現在、カッシーアはすでにプーケット、ビンタン島、ベルワラ(スリランカ)、ゴールドコースト、麗江(中国)5つのプロジェクトが進行している。合計7つの開発を予定しており、ブリスベンやニューヨークなどとともに日本も候補のひとつだ。同氏は「日本は、とても優先順位が高いプロジェクト」と語り、今回の来日でも数か所の候補地を視察・選定を開始していることを明かした。

従来のバンヤンやアンサナのブランドで行ってきた運営委託と異なり、カッシーアは分譲型の案件のため土地の買収から始まる。日本での進出地は、東京の他に沖縄・北海道などのリゾート型や京都・大阪のような都市型を検討しているといい、東京では中心地(ビジネス街)でなく「アクセスの良いところ」を基準に選定を進めたい考えだ。


▼長期滞在を見据えたサービスやスタッフのトレーニングを

左から日本支社マーケティングディレクター古川哲也氏氏、会長ホー・クウォンピン氏、日本支社取締役副社長・椎名祥子氏

日本支社マーケティングディレクター古川哲也氏は、カッシーアの特徴を「長期滞在も可能なサービスアパートメント」と紹介。長期滞在を見据えて施設内ではゲームやアクティビティも行う予定で、スタッフのトレーニングでは宿泊者とのコミュニケーションを重要視した方針で行っているという。

客室にはレンジやキッチンを配置。宿泊者が客室内で調理ができるようにしているが、その調理をサポートするための食材をルームサービスとして届けるサービスも企画している。また、温めるだけのランチボックス、朝食ボックスなどのアイディアも検討中だ。

なお、同社は2017年までに33か国・地域で66軒のホテル&リゾート、117軒のスパ、115軒のギャラリーを展開するという戦略的拡大目標を掲げている。新たなカッシーアもその数に含まれている。

(トラベルボイス編集部:山岡薫)

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…