日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数をオーストラリア・アメリカ・イギリスの比較でみると、2016年3月はオーストラリアが前年比43.3%増の4万1800人、アメリカが同21.5%増の11万6200人、イギリスが同37.7%増の3万4700人。オーストラリアが4割以上の伸びを記録したのは2014年9月以来18か月ぶり。3か国すべてが3月として最高を記録したほか、米英2か国は単月の最高人数も更新した。
オーストラリア・アメリカ・イギリスの直近12カ月の推移は以下のとおり。
JNTOでは、オーストラリアについて、昨年秋以降に複数実施した桜シーズン向け需要促進策をはじめ、ゲームや各種メディアを通じた情報発信が訪日需要の伸びにつながったとする。
アメリカでは日米路線の拡充や訪日旅行のプロモーションなどが奏功。米国からアジアへの旅行者の伸び(2015年1年間で前年比7.4増の484.3万人)を大きく上回るペースで訪日客が伸びた。
イギリスでは、花見目的の旅行者増に加え、3月末のイースター休暇、訪日クルーズ催行などが約4割増の大幅な伸びの要因となった。JNTOが実施したヒアリングによれば、今年3月出発のツアーを確実に確保するため、4か月前から1年前という早い時期にネット経由で予約をおこなった旅行者も多くみられたという。