楽天トラベルは2016年夏休み期間(7月15日~8月31日)の国内旅行予約について、急上昇エリアランキングを発表した。前年比の伸び率を比較したもので、1位は前年比52.5%増の島根県に。このほか上位7位は中国・四国地方の県で占められ、同地域の注目の高さがうかがえる結果となった。ランキング結果は最下段に記載。
楽天トラベルによると、中国エリアは21位の広島県をあわせたエリア全体で前年比29.5%増と大きく躍進。島根県は「縁結び」の地として女性客の注目を集め、女性複数人利用の「女子旅」形態の予約に限ると、75.3%増と人気が集中している。このほか、3位の岡山県は今年3月~6月まで実施したデスティネーションキャンペーンや、5位の山口県は2018年の明治維新150年に向けた観光キャンペーンの展開の結果が反映されているという。
四国エリアは11位の愛媛県をあわせ、エリア全体で34.0%増となった。香川県で7月18日から開催される「瀬戸尾内国際芸術祭」目的の旅行予約が好調であるほか、「女性旅」も105.1%増と2倍以上の伸びに。また、徳島県の阿波踊りに関連した宿泊プランは189.3%増になるなど、イベントに絡めた集客にも成功しているようだ。
このほか、9位には茨城県(24.0%増)、10位には群馬県(23.8%増)と、北関東からも2県がランクイン。このうち茨城県では、音楽フェスティバルやアニメの聖地として人気が高まった大洗・ひたちなかエリアが33.6%増となり、旅行需要を牽引している。
同調査の実施日は2016年6月27日。7月15日~8月31日の国内宿泊の予約人泊数をもとに集計した。
【2016年 夏の国内旅行人気上昇エリアランキング トップ10】
(順位:都道府県名 前年比)
1位:島根県 52.5%増
2位:香川県 48.6%増
3位:岡山県 44.2%増
4位:徳島県 31.0%増
5位:山口県 30.4%増
6位:鳥取県 29.1%増
7位:高知県 29.0%増
8位:山形県 26.4%増
9位:茨城県 24.0%増
10位:群馬県 23.8%増