ネットでの行動分析を行うヴァリューズはこのほど、2016年夏の旅行に関するネット利用傾向を調査した。パソコン上のネット利用ログ分析のほか、アンケート調査を経てとりまとめたもの。それによると、「旅行・交通」分野で2016年6月の訪問者が最も多かったサイトは「楽天トラベル」の1000万人(前年比12.3%減)、2位は「じゃらんnet」の910万人(同3.6%減)、3位は「日本航空(JAL)」の613万人(15.2%増)となった。
旅行や航空、交通関連の予約サイトに加え、「Find Travel」「RETRIP(リトリップ)」といったキュレーションメディアが約400万人のユーザー数を確保し、10位以内にランクアップしたのが特徴的だ。
ユーザー数上位10サイトは以下のとおり。
※「旅行・交通」分野のサイトはヴァリューズ独自の定義にもとづき選定された。
また、ユーザー数の伸びに着目すると、1位は「RETRIP(リトリップ)」が前年比約5倍、2位は旅行総合ガイドサービス「TravelBook」が約3.5倍、3位は格安航空券比較の「Skyschanner(スカイスキャナー)」が約3倍となった。 そのほか、ユーザー数は20万人台にとどまるものの、韓国旅行関連の「ソウルナビ」「コネスト」がそろって大きく伸びていることがわかる。
ユーザー数の伸び率上位10サイトは以下のとおり。
なお、旅行を検討していない人に比べて国内旅行予定者がよく利用するサイトをみると、1位は「じゃらんnet」、2位は「楽天トラベル」、3位「食べログ」がトップ3に。そのほか、5位「トリップアドバイザー」は昨年15位から大きく躍進。6位が「Yahoo! 路線情報」、11位が「Yahoo!地図」、19位が「ナビタイム」となり、旅行での移動手段などを検索している様子がうかがえる結果となった。
海外旅行予定者がよく利用するサイトでは、1位が「H.I.S.」、2位が「トリップアドバイザー」、3位「エクスペディア」だった。そのほか30位以内には、「ブッキングドットコム」「ホテルズドットコム」「ジェットスタージャパン」など、昨年度は圏外だった格安ホテル・格安航空券検索サービスのランクアップがみられたという。