2016年9月15日は「中秋の名月」。東京タワーで年に一度、毎年この日だけおこなわれるライトアップイベントがあるのをご存じだろうか。タイトルは「お月見ダイヤモンドヴェール」。上部と足元を消灯し、真ん中をブルーに輝かせるライトアップだ。当日は約600段の外階段を17時から22時まで夜間開放する「お月見ウォーク」のほか、展望台でのお月見ライブ、限定スイーツ「お月見クリーム白玉ぜんざい」も発売となる。
ここでは、知っているようであまり知られていない、東京タワーのライトアップイベントについてお届けする。
定番ライトアップも複数種類
▼超定番のオレンジ色ライトアップ
定期的なライトアップで有名なのは、オレンジ色の「ランドマークライト」。定期的に日没から24時まで点灯されるが、現在はタワーの工事にともない明け方まで点灯されている。ただし、同じオレンジ色でも季節によって色味が替わる。東京タワーの広報によると、今年は10月3日に定番ライトアップを温かみのある「冬バージョン」色に衣替え。来年の七夕(7月7日)に予定される「夏バージョン」切り替え日まで続く予定だという。
▼毎週土曜日の2時間限定ライトアップ
毎週土曜日は、20時から22時までの2時間限定で、季節に応じた「ダイヤモンドヴェール」でタワーが彩られる。9月はグリーンが採用されているが、10月以降はまた異なる色に切り替わる予定。月によってどんな色に変わるのか、楽しみにしている人もいるかもしれない。
▼満月の夜だけの特別なライトアップ
毎月1日訪れる「満月の夜」。その日は日没から22時まで、タワーの下部をピンクに彩り、上部は消灯。満月を引き立てる「満月ダイヤモンドヴェール」の演出がおこなわれる。同時にこの日、展望台ではキャンドルを点灯。タワーの中でも外でも(天気がよければ)満月の美しさが堪能できることになる。次回の満月ダイヤモンドヴェールは、11月14日(月)の予定だ。
「特別イベントライトアップ」は、 その日になってみないとわからない
▼オリンピック・パラリンピック特別ライトアップ
今年、リオで行われているオリンピック・パラリンピックにあわせたライトアップは、公益財団法人日本オリンピック委員会と日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会と共同でおこなわれる。オリンピック開会式当日(8月5日)には5色のオリンピックカラーで、9月7日のパラリンピック開会式開催日は緑・青・赤のパラリンピックカラーを採用。
さらに、日本代表選手や代表チームが金メダルをとったときには、「金メダルおめでとう!ライトアップ」がおこなわれている。なお、今年の中秋の名月の日に「金メダル」獲得が決まった場合は――金メダルライトアップが優先されるとのことだ。
▼季節の行事でライトアップ
「中秋の名月」のように季節の行事に合わせたライトアップもいくつかある。例えば、東京で桜の開花宣言をした日はタワーがピンク1色となる「さくら開花ピンクダイヤモンドヴェール」が登場。関東甲信地方が梅雨明けした日には、今年はじめて「梅雨明けダイヤモンドヴェール」がお目見え。太陽の赤、青空の青、美しく輝く緑色の3色で来る夏を迎えた。このほかにも、さまざまなイベントやプロモーションでライトアップの色は変わることが知られている。
過去のライトアップの様子や今後の予定は、東京タワー特設ウェブサイトで確認できるようになっている。国内外から東京を訪れる旅の日程検討では、東京タワーのライトアップイベントカレンダーも参考にしてみてはどうだろうか。