スマホ時代の業務渡航に応えるマネージド・トラベル3.0、アマデウスが新製品投入でセミナー開催

アマデウス・ジャパン代表取締役社長の竹村章美氏

業務渡航サービスは、GDSをベースとした1.0、BTMの考え方を入れた2.0から多様化、個人化するニーズに対応する3.0へ進化するーー。こう説明するのは、アマデウス・ジャパンだ。こうした考えのもと、同社はモバイル化や航空会社の付帯サービス(アンシラリー)への対応を続け、新製品の投入にも意欲的。このほど開催された同社セミナーでは、新製品とともに旅行会社が活用できるソリューションが紹介された。

代表取締役社長の竹村章美氏は「企業が求めるニーズが細分化し、出張者が求める利便性も多様化している」と市場環境の変化を説明。そのうえで、アマデウスではマネージド・トラベル3.0でそのニーズに応えていくと強調した。

マネージド・トラベル3.0への進化

モバイル対応で3つの新ソリューション

現在、世界の旅行とモバイルは切っても切れない関係になっている。JTB総合研究所の調査では、日本でもスマートフォンを利用した旅行商品の予約・購入率は34%近くに。

同社コーポレートセールス・セールスマネージャーの永山英男氏は、「モバイル化は、いつでもどこでもアクセスでき、常に最新情報を得ることができること。業務渡航でも、この波に取り残されないように対応を進めていく必要がある」と訴えた。

こうした市場の変化に応じて、アマデウスでは新たな製品をリリース。そのひとつが、旅行管理ツール「CheckMyTrip」をベースとしたB2B2Cソリューション「CheckMyTrip with Dynamic Branding」だ。旅行会社や企業のロゴを表示させることができ、そのロゴから各企業のホームページや緊急時対応窓口の連絡先のページなどへリンクすることが可能。すでに世界中で多くの企業に活用されているという。

「Amadeus Mobile White Label」は、企業のブランドに合わせてアプリをカスタマイズできるツール。主な機能としては、アイテナリーの管理、ホテルやフライトの検索・予約、広告掲載も可能なブランディングなどがある。来年には、新たにホテル、ツアー、移動手段、ダイニングなどの推奨機能も搭載する予定だ。

また、「Amadeus Mobile Web Services」では、アマデウスが持つリソース「Amadeus Web Service」を利用して、旅程管理、プロファイル、ステータス情報、マーチャンダイジング、検索予約、マーケテイング最適化、ユーティリティ、分析の8つのカテゴリーで開発が可能。開発に際してはREST/JSONに対応しているため、現状のシステムでの開発が可能なうえ、開発言語やフレームワークにも依存しない。

既存ソリューションも続々アップグレード

既存のソリューションでもアップグレードが行われている。「CheckMyTrip」では、チェックイン・リマインダー機能、Open Tableとの提携によるレストランオンライン予約、タクシー予約の機能搭載を予定。企業の出張規定を反映して出張者自身によるセルフブッキングができる「Amadeus e-Travel Management」では、新たに往復運賃表示機能や日本語での購入条件表示が加わった。

また、完全ブラウザーベースの次世代型GDS「Amadeus Selling Platform Connect」では、座席や機内食などアンシラリー・サービスのビジュアル化を進めていく。

このほか、海外出張での企業のリスクが高まっていることから、危機管理ソリューション 「Amadeus Mobile Messenger」をアピール。最新の位置情報を表示、出張者とのメッセージ機能や世界の最新のリスク情報を提供することができるなど、海外出張者のリスク管理だけでなく業務効率化にも役立つと強調した。

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