【図解】訪日外国人旅行者数、東南アジア4か国の10年間推移を比較してみた ―2016年版

日本政府観光局(JNTO)発表による2016年1年間の訪日外国人数(推計)を東南アジア4市場(タイ・シンガポール・マレーシア・インドネシア)でみると、いずれも年間人数で過去最高を更新。タイは13.1%増の90万1400人で初めて90万人超えを達成。年間を通じてすべての月で同月の過去最高を記録し、東南アジア市場の訪日需要を貢献した。シンガポールは17.2%増の36万1800人、マレーシアは29.1%増の39万4200人、インドネシアは32.1%増の27万1000人となっている。

2007年から2016年まで、直近10年間の東南アジア4市場の訪日外国人数推移は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

なお、今回の年計は2016年12月の推計値発表に伴うもの。2016年12月は、タイが3.1%増の9万6400人、シンガポールが13.3%増の7万5900人、マレーシアが25.9%増の6万3300人、インドネシアが39.5%増の4万900人となっている。

2016年1月~12月までの推移は以下のとおり。

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2016年通年の状況としてJNTOは、タイでは個人旅行(FIT)やリピーターが増加傾向にあり、LCCの割引セールや地方での交通パスなどが訪日需要に結びついたとしている。

2016年に外交関係樹立50周年を迎えたシンガポールは、記念事業や訪日プロモーションなどを通じて堅調に推移。マレーシアでは、航空会社によるプロモーションや旅行ピーク時期に合わせた広告展開などが個人旅行需要につながったほか、ムスリム旅行者向けのPRなども訪日意欲拡大に寄与した。

インドネシアでは、経済情勢に不安が残り個人消費が低迷する中、ラマダン明け大祭(レバラン)休暇や学校休暇などを対象にした訪日プロモーションが奏功。多くの月で3割増を記録する大きな伸びとなっている。

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