日本政府観光局(JNTO)によると、2017年3月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同月比9.8%増の220万6000人。2月に続いて伸び率は1ケタ増にとどまったものの、昨年3月の201万人を19万人以上うわまわり、3月として過去最高に。単月では過去3番目を記録した。
JNTOでは、昨年は3月末だったイースター休暇が今年は4月となったことで、欧米豪などからの旅行者数に影響を与え、2017年3月の伸びが1ケタ増にとどまった分析。その一方で、クルーズの寄港増や航空路線の新規就航・増便、継続的な訪日旅行プロモーションが増加を後押ししたとしている。
2017年3月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
市場別の3月のトップは中国で、前年同月比2.2%増の50万9000人。続く韓国は30.6%増の大幅な伸びで48万8400人を記録。台湾と香港は前年比微増で推移した。そのほか、ロシアは4割増、インドネシアとベトナムは3割増で好調。また、米国は12.6%増の13万900人で単月として過去最高を記録。調査対象となった20市場のうち、フィリピン、豪州、英国、スペイン、米国以外の15市場で3月として過去最高となった。
各市場の詳細は以下のとおり。
なお、JNTOでは4月の見通しについて、桜が満開を迎えるシーズンであることに加え、イースター休暇などに合わせた旅行需要が期待できるとしている。