東京商工リサーチによると、2017年4月度の旅行業の倒産件数は4件。負債総額は8億3200万円だった。前年同期の1件から3件増加し、負債額は6億3200万円増となった。
負債額が最大だったのは、滋賀県草津市の京阪津ツーリストの負債総額6億円。そのほか、東京都でテレビ海外ロケ取材のサポートなどを手掛ける「オズインターナショナル」が負債額1億円。同社は大手旅行会社の販売代理をおこなっていたが、近年はマージンが大きく減少。資金繰りが厳しい状態が続いていたという。
宿泊業の4月度の倒産件数は11件。そのうち、破産が7件、特別清算が3件、民事再生法が1件。過去の業績不振から法的整理に至った内容が中心。負債総額は51億9500円だった。前年同期と比較すると、8件増加。負債総額は36億1700万円増加した。
負債総額が大きかったのは、長野県千曲市の「ホテル雄山」で負債総額11億6300万円。団体旅行の減少や新幹線開通による日帰り客の増加などの影響で宿泊客が減少していた。