日本政府観光局(JNTO)によると、2017年5月の訪日外国人数(訪日外客数:推計値)は前年同月比21.2%増の229万4700人。昨年5月の189万3600人を40万1000人以上うわまわり、5月として過去最高を記録した。1月から5月までの累計は前年比17.3%増の1141万700人となり、過去最短期間での1000万人超えとなった。
JNTOでは2017年5月の状況について、昨年は熊本地震が発生して需要低下となり、その反動で増加がみられたほか、航空座席の供給量増などが奏功したと分析。特に韓国市場が85%増と好調な伸びで訪日旅行者数の増加をけん引。香港の端午節や東南アジアの学校休暇時期と重なった点なども訪日需要の高まりにつながったとしている。
2017年5月の訪日外国人数と前年推移は以下のとおり。
市場別の5月のトップは前月に続いて韓国。前年同月比85.0%増の55万8900人と大幅な伸びを記録した。続く中国は2.0%増の51万7100人、台湾が8.5%増の40万7500人、香港が29.7%増で18万1600人。これら4か国・地域で全体の72.6%を占めた。
また、調査対象となっている20市場のうち18市場(韓国、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ベトナム、豪州、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で5月として過去最高を記録した。
各市場の詳細は以下のとおり。