米国と韓国軍の合同演習の初日である2017年8月21日、グアムからレイ・テノリオ準州副知事とジョン・ネイサン・デナイト政府観光局局長兼CEOが来日し、グアム政府観光局が日本記者クラブで記者会見を開催した。
この場でテノリオ副知事とデナイト局長は声明を発表。テノリオ副知事は「本日ここに来たのは、皆様にグアムにお越しいただくようお誘いするため」と、グアム観光の安全性をアピールした。
テノリオ副知事はグアム政府が米軍の良好な関係にあり、米国国防総省との連携のもと、セキュリティ上の脅威が発生した場合は直ちに連絡を受ける体制にあることを説明。北朝鮮からの脅威に関する報道が行なわれ始めてから現在まで一度も警戒レベルが変更されておらず、グアムでは仕事もレジャーもこれまでと変わらずに行なわれていることも強調した。
トランプ大統領自身からの電話連絡でも、ホワイトハウスが北朝鮮を厳重に監視しており、グアムが十分に保護されていることや心配が不要であることの伝達もあったという。
また、デナイト局長は観光業が繊細な産業であり、これまでグアム政府観光局として家族連れにも安全で優しい旅行先としてのブランドイメージを構築してきたことを説明。そのため、政府観光局の代表として「グアムは安全であることを伝えたい」と述べた。
デナイト局長によると、グアムの観光客数は、昨年8月は史上最高の14万4758名が訪れたが、今年は8月15日時点で前年を3%上回る推移だという。
さらに、報道機関がグアム滞在中の観光客に取材した際の観光客のコメントも紹介。ほとんどの人が「心配はしていない」「グアム旅行の計画に北朝鮮情勢の影響はなかった」と回答したといい、「グアムを訪れた方々は快適な時間を過ごし、現地の安全レベルに変更がないことを理解いただいている」とも言及した。
なお、今後グアムでは10月にグアム政府観光局が主催する「グアム・ココハーフマラソン」が開催。11月からは「ショップ・グアムeフェスティバル」など、観光客に人気の恒例イベントも予定通り開催する予定だ。