国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど、2016年の海外旅行者数(一泊以上の国際観光客到着数)と国際観光収入を発表した。2016年の主な動向をまとめた「ツーリズム・ハイライト(2017年)」によるもの。
それによると、2016年の海外旅行者数は前年比3.9%増の12億3500万人。地域別ではアジア太平洋が8.6%増。次いで、アフリカが8.1%増、米州が3.5%増、欧州が2.1%増、中東が3.7%増。国際観光収入は前年比2.6%増の1兆2200億米ドル(約134兆2000億円)。また、中国は国際観光における支出が前年比11.7%増の2611億米ドル(約28兆7200億円)に至った。
国別にみると、到着者数が多い順に、1位がフランスの8260万人(前年比2.2%減)、2位が米国の7560万人(2.4%減)、3位がスペインの7560万人(10.3%増)。一方、国際観光収入は、トップが米国の2059億ドル(0.3%増)、次いでスペインの603億ドル(7.1%増)、タイの499億ドル(14.7%増)と続いた。
なお、北東アジア地域で最も到着者数が多かったのは中国で前年比0.1%減の5927万人。伸び率トップは韓国で30.3%増の1724万人、次いで日本が21.8%増の2404万人。観光収入の最多も中国で12.1%増の約444億米ドル。日本は8.4%増の約307億米ドルだった。
国際観光客到着数と国際観光収入の上位10か国・地域は以下のとおり。