イタリア政府観光局、日本で大規模なBtoB商談会に出展、ミラノ万博後は堅調な旅行者増加に

イタリア政府観光局(ENIT)は、先ごろ開催されたツーリズムEXPOジャパン2017に180平方メートルの大型ブースで出展した。当日は来日した現地観光局やホテル、旅行会社などイタリア観光関係者が参加し、イタリア観光の関連機関が連携して最新情報や観光の魅力を発信した。

特に9月22日には、カンパニア州とトスカーナ州、ミラノ市による旅行業界とメディア向けプレゼンテーションを開催。ナポリやアマルフィ、ポンペイなど世界遺産の多いカンパニア州からは、博物館や遺跡、サン・カルロ歌劇場の来季プログラムなど、最新情報を提供した。同州の観光は2016年に12.1%増加しており、特にポンペイとカゼルタ王宮の訪問が増加したという。

トスカーナ州はフィレンツェの芸術作品に加え、美しい景観を持つ地域や町が、「イインフェルノ」「ライフ・イズ・ビューティフル」など多くの映画の舞台になったことを紹介。また、フィレンツェ・カードの新サービスや10月オープンの映画舞台監督フランコ・ゼフィレッリ美術館などの魅力も紹介した。

ミラノ市は2015年のミラノ万博後、2016年の訪問者数が740万人、延宿泊者数が1560万人となり、それぞれ前年比5%増となった。さらに2017年前半では、海外旅行者の訪問者数が13%増と、増加ペースが加速しているという。また、既存の観光に加え、バイクシェアなどの環境に配慮した観光の取り組みや、ダ・ヴィンチが建設計画に関わった運河エリアの整備、アートとデザインの町としての新エリアも紹介した。

さらに、ツーリズムEXPOジャパンにあわせ、イタリア政府観光局では東京と大阪で「イタリア観光ワークショップを開催。ツーリズムEXPOの参加団体以外の関係者も加え、東京では15社、大阪では13社が参加した。これに対し、東京では100名以上、大阪では60名以上の旅行関係者、メディアが来場した。ワークショップの参加団体は以下の通り。

▼イタリア観光ワークショップ参加団体

観光局:コルティーナ・ダンペッツォ(ドロミーティ)、ボローニャ・ウェルカム、ヴァッレ・ダオスタ州

ホテル:ロッコ・フォルテ・ホテルズ、クレモナ・ホテルズ、FHホテルズ、ホテル・フローラ、ベスト・ウェスタン・ブルー・ローマ、ドムス・カルメリターナ、ローザ・デル・アンジェロ

ツアーオペレーター:ガニメデ・ヴィアッジ、マックス・ハーベスト、ヴェルツアーズ、ユーロバス・ネットワーク、トレニタリア

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