国を挙げてのインバウンド施策で拡大する訪日旅行者、それに呼応した宿泊需要の高まりから、日本国内では宿泊施設の新規開業が続いている。2018年には民泊が本格解禁となり、宿泊事業の競争激化は確実だ。事業者には、より戦略的な経営が求められ、それを支える“データ”の重要性が日に日に増している。
各社のホテル開発情報、イベントや企業進出などによる宿泊需要予測、地域の宿泊事情による特性、各種ビックデータなどの“データ”から、競合比較や自社分析を行い、ビジネスの判断をしていくことが欠かせない。
こうした状況に対応する情報ツールとして、宿泊施設向けの各種サービスを展開するメトロエンジンは、宿泊事業者が低コストで導入できる「ベーシックプラン」を発表した。人工知能(AI)と機械学習を活用して売上に関わる大量のデータをリアルタイムで抽出・分析し、わかりやすい形で提供するプランとなっている。
宿泊施設の業務実態を踏まえた簡単ステップの分析ツール
データ活用の重要性は認識していても、「レビュー(クチコミ)の確認の時間さえ取れない」というのが、宿泊事業者の実情。「競合施設と比較して売上を伸ばしたい」「周辺のイベント情報を察知して売上機会を活かしたい」との思いはあっても、通常業務と並行してデータを収集・分析する時間や人材を確保できるのは一部の企業に限られるだろう。
その上、広範な情報のなかから、「収集するべきデータの判断や分析の仕方もわからない」という声もある。
メトロエンジンのベーシックプランは、こうした宿泊事業者の悩みに対応したもの。広範なデータ分析のなかから、宿泊施設の売上に関わる機能に絞り、作業も簡易化した。
その主な分析機能とは、宿泊施設の評判・サービス向上に関わる
「レビュー分析」、価格やプラン設定に関わる
「競合施設の分析」、将来の需要予測に関わる
「イベント情報の提供」、市場トレンドを把握する
「地域データによる市場分析」。
それぞれ簡単な操作で実行でき、分析結果は一目でわかりやすい形状でレポートされるのがポイントだ。
同ツールは人工知能を搭載し、作業は自動化されているので、収集するデータは日本全国を対象に豊富で、常に新鮮。例えば、各OTAに投稿されたレビューを一括収集し、評価はメトロエンジンの統一基準でまとめる。競合との比較も1クリックのみで実行。人気のある宿泊施設と比較して、成功の秘訣を推し量ることも可能だ。
さらに2018年から本格始動する民泊についても、周辺の分散状況を把握できる機能も含まれている。
つまり、簡単な操作でデータ収集から分析ができ、結果は「見える化」されてレポートされる。宿泊事業者の置かれている現状を、データ分析の玄人から初心者まで、誰もが把握・共有できるツールになっている。
メトロエンジンは同商品の強みとして、「保持しているデータの圧倒的な量」の違いをアピールする。「施設の皆様が手作業で集められているイベントデータや開業予定の施設情報、競合の価格を一元管理できるツールは他にはなく、業務の大幅な効率化が図れます」と自信を示す。
以下は実際にメトロエンジンを導入したホテルのレビュー。この内容からも、データ分析を取り入れていなかった宿泊施設でも容易に活用し、レベニューマネジメントの効果を得られることがうかがえる。
大阪 なんば Sホテル様
競合を分析しなければいけないのですがそれに手が回っていない状態でした。特に稼働率が高い日があり何か調べるとイベントがあることが確認できた、など後から気づくことが多く、何かしなければと考えておりました。そこでメトロエンジン ベーシックプランを導入しました。自社だけでなく競合とのレビュー比較や客室単価が調べられる点と先々のイベント情報も把握できるのが良かったです。今後自社施設が増えた際はレベニューマネジメントシステムの導入も検討したいです。
メトロエンジンのベーシックプランの主な分析機能の詳細は、以下の通りだ。
機能1、レビュー分析
膨大な時間が必要だった分析作業が一瞬で解決。結果は一目でわかる形態で提供。
ポイント
- 各OTAやサイトコントローラからのレビューも自動で一括収集
- 外国からのレビューも人工知能で自然言語解析
- 「ポジティブ」「ネガティブ」要素を抜き出し、全国の施設を独自の統一項目で採点
機能2、競合施設の分析
競合施設との比較を1クリックで対応。競合施設の各ホームページやOTA掲載のプランから手作業で収集していた客室単価などを瞬時に把握し、競合調査に係る時間を大幅短縮。
ポイント
- 競合施設とのレビュースコア比較を見やすくグラフ化
- 競合施設の在庫数や客室単価の把握が可能
- 競合施設のプラン料金をカレンダー形式で表示
機能3、イベント情報の提供
コンサートやMICEなど、宿泊需要に影響するイベント情報を、全国規模で把握。需要を先読みして機会損失を防止。
ポイント
- 動員数や開催場所を地図で表示して見える化
- 未来のイベント情報も掲載
- 想定動員数を数カ月先までグラフで表示
機能4、地域データによる市場調査
全国の宿泊施設の情報を網羅。施設の規模や価格帯など、競合・市場調査が簡単にできるように。地図機能では、民泊物件の分散状況も掲載。
ポイント
- 日本全国のデータを収集し、市区町村別のトレンド把握も可能
- ホテル建設情報も把握し、未来の競合施設も調査
- 地図機能で競合施設を見える化。周辺の民泊施設情報も
メトロエンジン「ベーシックプラン」の料金は月額1万円(税別)/1施設。これに競合施設の登録数の追加や、サイトコントローラ/PMSとの連動、専門のサポートスタッフ配置などを付加した「レベニューマネジメントプラン」は、月額2,000円(税別)/室で対応可能。
このほかメトロエンジンでは、コンサルティング関係者やホテルリート、研究所向けにより詳細なデータ分析・市場調査ができる商品「リサーチプラン」「リサーチデータプラン」も用意している。
広告:メトロエンジン https://metroengines.jp/
記事:トラベルボイス企画部