グーグル、現地ツアーや体験チケットの予約サービスを開発、旅行者向けに試験運用へ

グーグルが、旅行者向けの現地観光ツアーやアクティビティ検索・予約ツール「Touring Bird」の試験運用を開始している。グーグル社内のスタートアッププログラム「エリア120(Area120)」が行っているもの。現時点で提供されている情報はフランス・パリでの観光スポットや体験ツアーなど。スマートフォンやタブレットなどモバイル環境のみ利用可能で、デスクトップ版は公開に向けて準備中という。

旅行者は同サービスから、例えば「エッフェル塔」「ルーブル美術館」といった人気の観光拠点のほか、「おすすめ」情報から行き先の選択が可能。行き先選択後は「最も安いチケット」「人気のあるツアー」など複数の体験プランが表示される。参加する場合は、外部の体験予約サービス大手のトリップアドバイザー傘下「ビアター」や「GetYourGuide」など通じて予約ができる仕組み。そのほか、現地体験プログラムを紹介する「Meet Local」では、地元のアーチスト訪問やパリ・マラソンへの参加など、様々な企画も提示される。

アプリのサービス説明によれば、ここで提供されるおすすめ情報は、地元の事情に詳しい旅行者や旅行業界の専門家が厳選したもの。今後はパリ以外にも範囲を拡げ、「ツアー、アクティビティ、アトラクションチケット、おすすめ情報などをワンストップで管理し、ユーザーが最短時間で優れたコンテンツに出会い、予約できるようにする」ことを目指す。

なお、米国の旅行メディア「PhocusWire」の報道では、今回のプロジェクトではビアターなど外部OTAとAPIを介して連携。機械学習機能も活用して最適なプランを提示する仕組みも検討している。ただし今回のプロジェクトはまだごく初期の実験段階にあり、詳細は非公開。正式サービスとして市場に投入するかどうかも未確定という。

現在公開されている「Touring Bird」の画面イメージは以下のとおり。

Touring Bird よりTouring Bird よりTouring Bird(モバイル用)エリア120

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