ワールドカップ・ロシア大会で宿泊業界の勝者となったのは? 民泊サイトは物件数を倍増、滞在客数が2000%以上の都市も【外電コラム】

フランスが20年ぶりに優勝を決めた今回のFIFAワールドカップ。さて、宿泊業界における大会期間中の勝ち組は誰かというと、個人所有の物件に軍配が上がる結果となったようだ。

大型のスポーツイベントでは、世界中からやってくる大勢のファンを受け入れるべく、開催地の宿泊物件オーナーは、在庫を大幅に増やして対応するのが常だ。今回のロシア大会では、さらに期間限定でのビザ発給要件緩和という追い風もあった。

データ解析のトランスペアレント(Transparent)社によると、2018年6月中旬からスタートしたトーナメント期間中のマーケット状況は、やはり盛況だったようだ。

同社の推計によると、個人オーナー物件に強いプラットフォーム2社、エアビーアンドビー(Airbnb)とブッキングドットコム(Booking.com)はそれぞれ、試合会場となるロシア各都市で期間中の宿泊物件数を通常の倍以上掲載。エアビーは前年同期比で111%増、ブッキングドットコムは同165%増の宿泊在庫を用意して対応にあたった。

ワールドカップのホスト都市の中には、海外客だけでなくロシア国内旅行者に馴染みが薄い場所もあったが、サランスク(Saransk)やカザン(Kazan)では、滞在客数が前年同期比で2000%以上増加する事態となった。

トランスペアレント社が指摘するように、期間限定のイベントでは、ホテルを新規建設するほどの需要は見込めない。個人オーナーの所有物件をバケーションレンタルとして活用するのが最善の策となる。

サッカー・ワールドカップの試合が開催された都市の宿泊費を見てみると、ベースレートは一泊100ドルほどで、開催地でないロシア国内都市(50ドル)を大きく上回る。さらにグループリーグ戦の期間中は、一泊300ドルまで高騰するところもあった。

ロシアの首都、モスクワの場合、レンタル宿泊物件オーナーの平均的な売上は、トーナメント期間中で4100ドルにのぼるとトランスペアレント社では試算している。

試合があった日(グラフ中黄色線)のモスクワでのレンタル宿泊物件の動き

※編集部注:この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」に掲載された英文記事について、同編集部から承諾を得て、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集しました。

※オリジナル記事:Who won the FIFA World Cup? Private Accommodation FC

著者:ケビン・メイ(Kevin May)

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