東京商工リサーチによると、大阪の第2種旅行業「エー・ティー・シー」が2018年10月19日までに事業を停止し、破産手続きを開始した。負債は現在調査中。
同社の創業は2004年。ネット販売を中心に、国内外の格安航空券と国内旅行を展開し、2015年には売上高12億4415円を計上していた。
しかし、もともと採算性が低かったうえに財務基盤の強化が進まず、近年は航空会社による直販や航空機の小型化なども要因となり業況が悪化。資金繰りが困難となり、事業継続を断念した。
同社のホームページには、10月19日付けの「お知らせ」として、自己破産申請をおこなうことに至ったとの経緯を記載。航空券確認番号と予約番号が発行されている顧客は予定通り出発できる一方で、これらが届いていない利用者については、航空券の手配ができなかったために各自で手配する必要があると説明。その代金は全国旅行業協会が国に供託している弁済業務保証金から全額返還があるとしている。