調査会社イプソスが提供する「アンホルト国家ブランド指数(NBI)2018」で、日本は昨年の4位からランクアップして世界2位となった。1位は昨年と同じドイツ、3位も英国で前年同位だった。
調査によると、日本の国家イメージは「輸出」の項目で1位、「国民」が5位と上位に。そのほか「文化」で7位、「観光」で7位、「移住・投資」で9位と、いずれもトップ10入りとなった。また、日本について高評価を付けた国は、南アフリカ、ポーランド、フランスなどがあげられるという。
一方、首位となったドイツも、「輸出」「移住・投資」「文化と伝統」などの項目で高評価に。特に中国の人々がドイツを高く評価する傾向がみられた。
なお、オリンピックなど大規模スポーツイベントの開催が、ブランド力アップに貢献する傾向もみられた。例えば2018年冬季五輪を開催した韓国は総合ランキングで順位を3つ挙げたほか、FIFAワールドカップ開催国のロシアは、順位は前年同位だったものの、「国民」「観光」分野で大きな伸びをみせたという。
国家ブランドランキング2018 トップ10
※順位:国名(前年順位)
- 1位:ドイツ(1)
- 2位:日本(4)
- 3位:英国(3)
- 4位:フランス(2)
- 5位:カナダ(4)
- 6位:イタリア(7)
- 6位:米国(6)
- 8位:スイス(8)
- 9位:スウェーデン(10)
- 10位:オーストラリア(9)
この調査は、18歳以上の2万224名を対象に、20か国をパネルとしてオンラインで実施したもの。実査期間は2018年7月7日から25日まで。調査対象は、以下の50か国。
カナダ、アメリカ、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、オランダ、アイルランド、アイルランド、イタリア、北アイルランド、ノルウェー、スコットランド、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリ、クロアチア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ロシア、トルコ、ウクライナ、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国、台湾、タイ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、ジャマイカ、メキシコ、ペルー、エジプト、ケニヤ、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、南アフリカ、アラブ首長国連邦