民泊エアビー、ラグジュアリー旅行市場に参入、新ブランド立ち上げでオーダーメイド旅行を提供

Airbnb(エアビーアンドビー)は、新しいカテゴリーとしてラグジュアリー旅行に特化した「Airbnb Luxe」を立ち上げた。厳選された世界中のユニークな高級宿泊施設をベースに、専門のトリップデザイナーが旅行者のニーズに基づいてオーダーメイドのパーソナル旅行を造成する。エアビーは2017年に高級住宅を扱うLuxury Retreatsを買収。Airbnb Luxeは、その知見と専門性をベースに構築された。

現在のところ、世界で2000以上の宿泊施設がAirbnb Luxeとして選ばれている。デザインと機能性の両面で300以上の評価基準を設定。内装や電化製品などの装備品のほか、ロケーション、環境、付随するサービスなどにもこだわった。たとえば、イタリア・トスカーナで地産地消の食事を提供している中世の城「Castelo di Vicarello」、自然環境にマッチした斬新に建築デザインのニュージーランドの「Te Kahu」、シェフ、ドライバー、バトラーが付いた西インド諸島タークス・カイコス島の「Grace Bay Residences」などが含まれる。

ニュージーランドの「Te Kahu」(報道資料より)

Airbnb Luxeの予約は毎日24時間可能で、訓練されたトリップデザイナーが、旅行者の要望に沿って旅程を作成。たとえば、子供の世話、プレイベートシェフ、マッサージセラピスト、プライベートジムでの個人レッスンまで、コンシェルジュのようにさまざまな要望を手配する。

エアビー創業者でCEOのブライアン・チェスキー氏は、Airbnb Luxeの立ち上げについて、「ラグジュアリートラベラーは、単なる高級な宿泊を求めているわけではない。同行者や現地ともっとつながれるような経験や変化を求めている。Airbnb Luxeは、我々が11年以上前にAirbnbを立ち上げたときと同じアプローチだ。つまり、ローカルの素晴らしい宿泊施設でマジカルな本物の旅の瞬間を創り出すことだ」とコメントしている。

Airbnb Luxeでは、地方に加えて都市でも展開。すでにロンドンのアーティスティックコテージ「Kensington Palace」やルーフトップテラスを持つ「Sloane Square penthouse」、ロサンゼルスの「French County estate」などを加えている。今年中にはミラノ、パリ、テキサス州オースティンなど12以上の都市で新たにAirbnb Luxe指定の宿泊施設を提供する。

エアビーは2018年2月にワンランク上の宿泊施設として「Airbnb Plus」を立ち上げた。現在、世界300以上の地域で展開している。エアビーによると、2018年の1泊1000米ドル以上(約10万円)するリスティングの数は前年比60%以上増加。ラグジュアリートラベルは2000億米ドル(約20兆円)の市場規模があるとされていることから、今後もAirbnb Luxeを強化していく考えだ。

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