中国のモバイル決済大手アリペイは2019年11月5日から、ショートステイで中国を訪れる海外旅行客がアリペイを通じてモバイル決済できるミニプログラム「ツアーパス」を開始した。従来、アリペイは中国の電話番号と銀行口座が必要で、短期滞在の外国人にとって利用が難しかったが、スマートフォンにアプリをインストールしたうえで、クレジットカードから上海銀行が提供する専用バーチャルプリペイドカードに人民元をチャージすることで、中国国内に限りレストランやショップで利用できるようにする。
プリペイドカードへの入金は100人民元から2000人民元。90日間有効で、期限以降は残高を自動的に戻す。アリペイのTwitterを通じた簡易調査では、回答者1240人のうち18%にあたる220人が、中国人同様にモバイル決済で支払いできないことが中国を訪れる際に最も不便だと答えている。