鉄道情報システム(JRシステム)が提供する「らく通with」は、旅行会社と宿泊予約サイトをまとめて一元管理できる予約サイトコントローラー。緻密で正確さが求められる鉄道旅客のネットワーク管理や複雑な鉄道旅客販売システムの企画・開発を行なうJRグループの技術を用いた製品を、従量課金なしの月額固定制による低価格な料金で使用できるとあって、大手ホテルチェーンから中小規模の旅館まで、様々なタイプの宿泊施設が利用している。
今回は、千葉県・館山市で、南房総の海の幸を使った料理と雰囲気ある自家源泉の宿として女性を中心に人気を集める全17室の「海の湯宿 花しぶき」に、らく通withを導入した理由とメリットを4つのポイントで聞いた。
ポイント1.旅行会社と予約サイトをまとめて管理
らく通withの大きな特徴は、リアルエージェントである大手旅行会社の予約・在庫管理と、OTAなどの宿泊予約サイトの予約・在庫・料金管理を、まとめて一元管理できるサイトコントローラーであること。
オンライン予約の比率が年々高まっているとはいえ、オンラインとは異なる客層の予約が入る旅行会社は、宿泊施設にとって重要な販売チャネル。貴重な在庫を有効活用するためには、双方の予約状況に応じた管理を瞬時に行なうことが理想だ。花しぶきがらく通withを導入したきっかけも「両方を一括して操作ができるメリットが一番大きい」(営業部長・山田亨氏)と感じたことだという。
花しぶきではそれまで、旅行会社と宿泊予約サイトの在庫管理はバラバラに行なっており、「作業効率が悪く、苦戦していた」(山田氏)。こうした宿泊施設の悩みを解決するのが、らく通withの一元管理だ。旅行会社と宿泊予約サイトの予約情報を自動的に取り込んで一覧表示する。予約数のみならず、売れ筋の宿泊プランなども確認できるため、花しぶきでは「そこから分析して次の手を考えられる」と、販売戦略にも有効活用しているようだ。
さらにらく通withでは、簡単操作で売止めを反映できる自動満室設定の機能も用意。花しぶきでも「導入して、オーバーブッキングがなくなった」と、重複予約のリスク低減にも繋がっている。売止めは宿泊予約サイトごとの設定も可能で、「販売を続けるサイトとしないサイトを即座に決め、一元管理して販売ができる」という使い勝手の良さも、花しぶきがらく通withを重宝するポイントになっている。
ポイント2.収益管理にも有効
さらに料金管理では、一括料金調整機能で収益コントロールも可能に。この機能は、予め設定した料金タリフや料金ランクをプランや日付ごとに変動させ、それを複数の予約サイトで一括変更できるようにしたもの。金額や割合による微調整も可能にしている。これを利用し、花しぶきでは「売れ行きがいい日は価格を上げ、別の日は値下げるなど、100円単位の細かいコントロールで収益を考えている」という。
らく通withでは、フロント会計システム(PMS)以外の外部連携にも力を入れており、先ごろには人工知能(AI)と機械学習技術を活用したダイナミックプライシング支援ツール「メトロエンジン」との連携を実施。メトロエンジンが導き出した最適な宿泊料金を予約サイトに自動反映できるようになった。
ポイント3.JRグループの高技術を駆使できるデザイン、操作性
こうしたらく通withならではのシステムとその機能は、JRの座席予約や販売システムなどを開発・運用するJRグループの技術で構築。日本データセンター協会(JDCC)の品質評価基準の最高レベル(ティア4)かつ、日本品質保証機構(JQA)の「データセンター安全対策適合証明」を取得した自社データセンターのファシリティとセキュリティ対策で、万全な安全性も備えている。
この高レベルの技術とセキュリティ支えるシステムを誰もが利用し、使いこなすことができるよう、らく通withではデザイン性とユーザビリティにもこだわり、シンプルかつ直感的なデザインを採用。
花しぶきの山田氏も「画面表示が見やすい」と、すぐに稼働状況を把握できる視認性を評価している。「売れ行きのよい旅行会社や予約サイト、プランなどの分析結果が分かりやすく、その理由が掴みやすい。継続や手直しをする基準としてよく活用している」と、分かりやすい画面だからこそ高技術の機能を有効活用できていると話す。
ポイント4.安心の月額固定料金、結果的に低コストを実現
システム導入にあたり、宿泊施設にとって一番重要なのは費用の問題。らく通withでは月額制の固定料金で設定している。予約サイトの従量料金は一切不要。予約通知数に関わらず、月額9800円~の設定だ。
宿泊予約ができるサイトが増加し、少しでも安い宿泊料金を見つけては予約の取り直しをする消費者が増えている現在、固定料金制は結果的にはコストセーブに繋がり、競争力のある価格となる。実は花しぶきがらく通withを導入した決め手として、真っ先にあげたのは「費用」。山田氏も「総合して、コスト的にハイパフォーマンスであるのが良かった」と話している。
予約の動きが複雑化することが予想される中、月額固定料金の安心感は宿泊施設にとって大きなメリットになるだろう。
※読者特典:本記事をご覧になったお客様が「海の湯宿 花しぶき」に宿泊する際、「トラベルボイス見た!」を合言葉に「花しぶきオリジナル冷酒」を1本進呈。(花しぶき提供)
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商品名:らく通with
記事:トラベルボイス企画部