ナビタイムジャパンと、みちのりホールディングスは、日立市新モビリティ協議会が運営するMaaS実証実験で現在運行中の相乗りタクシーで、新たに「相乗り考慮巡回検索API」を活用した配車を今年2月28日まで実施する。「相乗り考慮巡回検索API」とは、デマンド型交通の利用を快適化するため、乗客の乗車時間を考慮した最適な経路をAPIとして提供するもの。
この実証実験では、茨城交通のバス停「大沼BRT」を利用する住民を対象にラストワンマイル型の相乗りタクシーを提供している。予約には「Hitachi City MaaS Project」アプリのダウンロードが必要。
これまで相乗りタクシーサービスは、道なりに最短距離の順で巡回するため、乗客によって乗車時間に差が出ることがあるが、「相乗り考慮巡回検索API」を活用することで、乗客ごとの乗車時間を考慮。乗客を一度目的地で降車させた後に次の乗客のもとに向かうなど、より柔軟な相乗りタクシーの配車が可能になると期待されている。
ナビタイムジャパンは、「相乗り考慮巡回検索API」の開発で、同社の巡回経路探索技術を強化し、乗客数や乗降地点、各地点間の距離など考慮して、タクシーの全体経路と乗客ごとの乗車時間の組み合わせを最適化した。