広島拠点の旅行会社「愛トラベル」が破産申請、新型コロナが経営圧迫、債権総額3億円

東京商工リサーチによると、広島県の第2種旅行業者「愛トラベル」が2020年3月10日までに事業を停止、広島地裁に破産申請を行った。負債総額は債権者1100名に対して3億円。旅行代金を事前に支払い済みの債権者は1000名、3000万円強。

同社は1998年に営業開始したバスツアーに特化した旅行会社。2002年5月期には売上高約20億円を計上したが、2010年9月、総務省が貸切バス事業者への指導・監督を強化したことで業容を縮小。2011年には売上高が9億8300円に落ち込み、その後も業績が低迷していた。

2015年より自社所有バスの運行などで業務改善を進めていたが、2019年には豪雨に伴う運行停止やキャンセルなどが発生して業績が落ち込み、さらに2020年には新型コロナウイルスの感染拡大の影響で需要が鈍化し、事業継続が困難となった。

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