世界の7月の国内線は顕著な回復傾向、特にアジア太平洋で強く、一方で豪はメルボルンの再ロックダウンで大幅減  —シリウム調べ

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航空データ分析を提供するシリウムは、2020年7月の世界の国内線の状況をまとめた。それによると、旅行制限の緩和によって世界各国で国内線の供給量は回復してきており、特にアジア太平洋でその傾向が強まっている。世界全体での国内線のシェアでは、中国、インド、インドネシア、日本、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、韓国、マレーシア、タイなどアジア諸国がトップ20に入った。

シェアトップはアメリカで31.3%。中国が28.7%と続く。運航便数では、アメリカが41万3538便で、中国は37万8434便。しかし、実際の提供座席数では、中国は前年同月比5%減の6400万席で、アメリカの4740万席(同46%減)を上回っている。

運航便数、提供座席数座席数とも前年同月比を上回っているのはベトナム、韓国、インドネシアで、特にベトナムは同28%増と前年を大きく上回っている。

今年7月の各国の国内線提供座席数の前年比(報道史資料より)今年7月のトップ20カ国の合計運航便数は130万便で、前年よりも32%減。トップ20カ国のうち、アジア太平洋の国内線は全体の54%を占め、33%の北米、9%のヨーロッパ、4%の中南米が続いている。

オーストラリアでは、メルボルンでの感染者数が再び増加していることから、ビクトリア州とニューサウスウェールズ州との州境が閉鎖。この影響から、国内定期便の運航便数は同70%減、提供座席数も同74%減に落ち込んでいる。

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