英国政府観光庁は、2021年6月11日からイギリス・コーンウォールで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、世界中のメディアの注目が集まることから、観光再開に向けたアピールを強化する。
英国政府観光庁の最新予測によると、2021年の海外からの訪英観光客数は前年比2%増の1130万人。2019年レベルの28%にとどまる見込み。消費額は2019年の4分の1の62億ポンド(約9600億円)に落ち込むと予想している。
同庁では、今回のサミットをきっかけに、来年2022年に開催予定の「バーミンガム2022・コモンウェルス・ゲームズ」、エリザベス女王在位70周年を祝う「プラチナ・ジュビリー」、クリエイティブの祭典「フェスティバル UK 2022」などのイベントの訴求を高めていく考えだ。
日本市場については、英国政府観光庁CEOのサリー・バルコム氏は「日本はイギリスにとって大切な観光市場であり、今回のサミットはイギリスの文化と遺産、魅力溢れる旅行商品、そしてイギリスならではの新しい体験をお伝えする貴重なチャンス」とコメント。近い将来の日本市場復活に期待を表している。
同庁が実施した意識調査によると、日本人が今後行きたい旅行先として2番目にヨーロッパを選択しているという。2019年の日本から英国への旅行客は38万9000人。日本人観光客によるイギリスでの消費総額は3億6900万ポンド(約570億円)。
※ポンド円換算は1ポンド154円でトラベルボイス編集部が算出