日本政府観光局(JNTO)が発表した2021年5月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、1万人となった。2020年同月は、同年中で最も少ない1663人だったが、コロナ以前の2019年同月と比べると99.6%減(2019年の実数:277万3091人)で、引き続き低水準の水位が続いている。
これは、コロナ感染拡大防止のため、一部例外を除いて国際往来が停止されていることによるもの。日本では、新規入国の一時停止やビジネストラック・レジデンストラックの運用停止、検疫強化の措置を行っている。
地域別でみると、訪日客数の多い順に、中国が1800人、韓国と米国が1000人、フィリピンが600人、インドが500人。
また、航空データOAG社によると、5月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比8.5%減の2876便、提供座席数が3.2%増の69万1602席だった。
なお、JNTOでは2021年3月発表分から、過去の数値との比較はコロナが影響する前の2019年実績との比較値を出し、2020年との比較値は参考として掲載している。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。