エクスペディア、北米市場の回復で売上高が大幅増加、損失額も改善、総予約額は670%増に —2021年第2四半期決算

エクスペディア・グループは、2021年第2四半期(4月~6月)の営業実績を発表した。それによると、特に北米で需要回復が見られたことから、売上高は前年同期比273%増の21億1100万ドル(約2320億円)に増加し、当期損失は前年同期の7億5300万ドル(約828億円)から3億100万ドル(約331億円)に改善した。総予約額は前年同期の27億1300万ドル(約2980億円)から208億1500万ドル(約2兆2890億円)に大幅に増加している。

部門別の売上高は、旅行比較「トリバゴ」を除いたエクスペディア・グループが同266%増の20億2000万ドル(約2220億円)。そのうち、リテールが同270%増の17億1500万ドル(約1887億円)、B2Bが同348%増の3億500万ドル(約336億円)。トリバゴは同551%増の1億1500万ドル(約127億円)。

また、プロダクト・サービス別では、宿泊が全体の73%を占め、広告メディアが8%、航空が4%、その他が15%となっている。宿泊では、泊数が増加し、平均客室単価(ADR)も上昇したことから1泊あたりの売上高も増加した。

ピーター・カーンCEOは、「第2四半期には世界の多くの市場で回復が見られ、特に北米が顕著だった。バケーションレンタルは引き続き好調で、ホテル予約も改善。海外旅行と出張は引き続き低調だったものの、小規模な市場や低価格帯の宿泊が好調だった。残念ながら、ワクチン接種がさらに進むまで、旅行市場の完全な回復は見られないだろう」とコメントしている。

※ドル円換算は1ドル110円でトラベルボイス編集部が算出

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