メキシコ観光局、旅行者向けにデジタルウォレット導入、データ活用で観光事業者の支援も【外電】

メキシコ観光局は、先ごろ、米国のフィンテック・テクノロジー企業「Rêv」と契約を結んだ。その目的は、北米からの旅行者に対して、ロイヤルティ・プログラムと紐づけられたデビットカード支払いアプリを使ってもらうためだ。効果的なキャンペーンを展開するための旅行者データの取得と旅行者向けのロイヤルティプログラム立ち上げに向けて、Rêvとの協業を決めたという。

メキシコ観光局が導入するソリューションは、複数の通貨のデビットカード・アカウントを持てる「X World Wallet」アプリ。通貨に関係なく支払いが容易になることから、旅行者のリピートが期待でき、さらにポイント付与サービスも提供していく考え。

今後に、まずは米国へあるいは国内を旅行するメキシコ人旅行者向けにマーケティング・キャンペーンを開始する。利用者は毎日の買い物でポイントを獲得。そのポイントをキャッシュバック特典と換金する。

また、観光プロモーションでは、メキシコ観光局やパートナーのホテルチェーンがRêvからポイントを購入し、それを活用して利用者向けに特典旅行商品などを提供する。

さらに、X World Walletでは、航空会社、ホテル、レンタカー、体験などを予約するポータルサイトとしても利用できるようになる。

狙いは?旅行者データを観光事業者に提供も

メキシコ観光局には、この仕組みを利用して、パンデミックで苦境に直面している地元観光業者を支援していく狙いがある。例えば、このロイヤルティプログラムを活用すれば、スキューバーダイビングでメキシコを訪れた旅行者が、ダイビングショップに代金を払えば、それによって地元での買い物で使えるポイントがもらえるようになる。

また、ロイヤルティプログラムを通じて獲得した旅行者データを提供することもできることから、観光事業者がこのプログラムに参加するメリットは大きそうだ。一方、地域DMOなどは、そのデータを活用しながら旅行者を誘導することで中小事業者を支援することも可能になる。

X World Walletは、競争の激しい旅行ロイヤルティ市場に参入しているが、その競争力は強い。利用にあたって、クレジットカードを申請する必要がなく、アカウント開設の手数料も無料。月額料金、年会費、利子などもかからない。クレジットカードの代替支払い手段となる可能性は十分にある。

Rêvはすでに、スカンジナビア航空やエティハド航空ともパートナーシップを結んでいる。今回のビジット・メキシコとの提携も含めて、そのパートナーシップで顧客獲得を進めるなど、マーケティングコストを抑制することにも成功しているようだ。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Google Maps Tops in 2021 as Most-Downloaded Travel App

著者:デニス・スカール氏

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