米エクスペディア・グループは、2022年第1四半期(1月~3月)の営業実績を発表した。それによると、前年暮れからのオミクロン株の感染拡大、2月後半からのウクライナ危機などがあったものの、2021年比で増収を達成し、損失も大幅に改善した。同グループのピーター・カーン副会長兼CEOは、「旅行市場の完全な回復に欠かせない都市観光、ビジネス旅行、海外旅行も回復している」と話し、今年の旅行需要の回復に期待感を示している。
売上高は前年同期比81%増の22億4900万ドル(約2924億円)に増加し、当期損益は前年同期の6億600万ドル(約789億円)から1億2200万ドル(約159億円)大幅に改善。調整後EBITDAも同5800万ドル(約75億円)の損失から1億7300万ドル(約225億円)の利益に転換した。
総予約額も同58%増の244億1200万ドル(約2.9兆円)に大幅に増加した。
部門別の売上高は、旅行比較「トリバゴ」を除いたエクスペディア・グループが同80%増の21億7200万ドル(約2824億円)。そのうち、リテールが同70%増の17億4000万ドル(約2262億円)、BtoBが同135%増の4億3200万ドル(約562億円)。トリバゴは同153%増の1億1600万ドル(約151億円)。
また、プロダクト・サービス別の売上高では、宿泊が全体の72%を占め、同78%増の16億1000万ドル(約2093億円)。航空は同50%増の7400万ドル(約96億円)。広告メディアは同88%増の1億6600万ドル(約216億円)。宿泊では、ホテル、バケーションレンタルとも泊数が増加し、平均客室単価(ADR)も上昇した。
※ドル円換算は1ドル130円でトラベルボイス編集部が算出