世界旅行ツーリズム協議会は、フィリピン・マニラで開催されたグローバルサミットで最新の「Economic Impact Report (EIR)」を発表し、2021年のフィリピンの観光GDPが前年比129.5%増の410億ドル(約5.2兆円)に達したことを明らかにした。これは、世界で4番目に高い成長率。
コロナ前のGDP全体に占める観光分野の割合は22.5%で約926億ドル(約11.9兆円)だったが、2020年は前年比80.7%減の178億ドル(約2.3兆円)に激減。GDPに占める割合も4.8%まで下がった。
2021年は雇用面も大幅に改善しており、2021年の観光分野での雇用者数は前年から20.5%増えて780万人となった。この成長率は世界平均の6.7%増を大幅に上回った。
EIRによると、フィリピンの観光GDPは今後10年で6.7%成長し、2032年には1550億ドル(約20兆円)に達し、GDP全体に占める割合も21.4%になると予測されている。また、観光分野の新規雇用者数は約300万人増え、全体の21.5%を占めると見込まれている。
※ドル円換算は1ドル128円でトラベルボイス編集部が算出