旅工房、高山社長が辞任、GoToトラベル不正で引責、後任は財務経理出身の岩田氏

旅工房は、高山泰仁氏（代表取締役会長兼社長）からの取締役辞任の申し出を受理した。これを受けて、2023年2月28日付で取締役執行役員の岩田静絵氏が代表取締役社長に就任する。

高山氏は、GoToトラベル事業給付金の不正受給申請への関与や事後対応の開示姿勢について検証委員会から「証拠隠滅に近い」指示を出していたと指摘されている。同社によると、高山氏もその事実を概ね認め、責任の重大さを認識していることから、取締役を辞任する意向を申し出。同社取締役会はそれを受理した。

なお、高山氏の保有株式に関しては、取締役辞任後も引き続き長期保有の方針を示している。 

岩田静絵氏は、同社入社以降、長年にわたり財務及び経理セクションの責任者を務め、管理部門全般における経験と知識も有している。同社では、同氏の社長就任によって、検証報告書の再発防止の提案にも記載されていた営業部門がコーポレート部門よりも優位にあった体制の是正に努めていくとしている。