太平洋アジア観光協会(PATA)、マレーシアで国際会議を6月開催、テーマは「サステナブルな地域マネジメント」(PR)

PATA(太平洋アジア観光協会)は2023年6月21~23日、マレーシアのサラワク州都クチンで「PATAデスティネーション・エクスペリエンス・フォーラム&マート(PDFM)2023」を開催する。会場はボルネオ・コンベンションセンター・クチン(BCCK)。

PDFMは、アジア太平洋地域のデスティネーションにおける地域マネジメントやマーケティングに特化したイベント。2023年の開催テーマは「サステナビリティの実践(Sustainability in Action)」と設定した。旅行産業がようやく回復基調にある今、PATAでは「サステナビリティを話題にするだけでなく、行動しよう」とのメッセージを今回のテーマに込めた。いま求められているのは、具体的なアクションであり、過去の過ちを繰り返さないことだと呼びかけている。

  ※トラベルボイスはPATAの公式メディアパートナーです。

旅行・観光産業には幅広い領域があるが、PDFM2023の重点分野は、アドベンチャートラベル、エコツーリズム、ガストロノミーツーリズムの3つ。これらの分野に精通した各国・地域の専門家、行政関係者、旅行事業者などが集まって議論する。旅行観光業がサステナブルな産業へと変化し、なおかつ長期的に成長し、繁栄するための道筋を共に考える場としたい考えだ。

現地の視察ツアーから始まる、充実したプログラムを提供

計3日間に渡るPDFMの初日は、参加登録を済ませた後、実際に現地サラワクを体験してもらう半日視察ツアーを催行。参加者は、「レスポンシブル・ツーリズム」「エコツーリズム」「ガストロノミーツーリズム」の3ルートの中から、それぞれの興味に合った分野を選ぶことができる。

続く2日間は、世界各地から集まった識者やキーパーソンらが登壇する国際会議、1対1での商談会に参加できる業界関係者向けのトラベルトレード・ショー、参加者どうしのネットワーキング・イベントが開催される。

会議の各セッションで予定されている議題の一部を紹介すると、サステナビリティの実践や、“成功”を測る指標のあり方、世界およびアジア太平洋市場のトレンド&インサイト、気候変動対策、サステナビリティの目標設定と実行、サステナブルな旅の最新動向、サステナビリティ促進につながるデジタルマーケティングなど。

登壇予定のスピーカーは、サラワク観光局CEOのSharzede Datu Haji Salleh Askor氏、モルジブ・マーケティング&広報社CEOのThoyyib Mohammed氏、グローバルサステナブル観光協議会(GSTC)CEOのRandy Durband氏、エクスペディアのアジア太平洋地区ビジネス開発担当ディレクターのCeline Wickerhoff氏、アジア・エコツーリズム・ネットワーク理事長の高山傑氏、アドベンチャー旅行業協会(ATTA)アジア太平洋地区ディレクターのHannah Pearson氏、イントレピッド・トラベルのマネジングディレクター、Natalie Kidd氏、他。

開催地となるマレーシアのサラワク州都クチンは、ボルネオ島南西に位置。ここは熱帯雨林やオラウータン、世界最大の花、ラフレシアなど、世界的に希少な生態系に恵まれた島でもあり、デスティネーションのサステビリティや未来について考えるのに最高の舞台となりそうだ。

一方でサラワク州は、マレーシアの他の地域に比べると、一般旅行者だけでなく、旅行関係者の間でも、まだ決して知名度が高いとは言えないエリアでもある。PDFMが開催される機会を利用して、ボルネオ島を訪れ、ライバルに先駆けて世界トップクラスの観光素材、各種プロダクトやサービスについて詳しくなることも期待できる。

参加費用は、出展者、バイヤー、会議のみの参加など、目的に応じて複数タイプを用意。また、未来世代の参画を促すために、学生やPATAユース会員向けの特別料金も設定している。

「PATAデスティネーション・エクスペリエンス・フォーラム&マート2023」開催概要は下記のとおり。

開催要項

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