ブッキング・ドットコム(Booking.com)は、クルーズ代理店ワールド・トラベル・ホールディングスとの提携を通じて米国でのクルーズ販売を開始した。米国市場でエクスペディア(Expedia)やエアビーアンドビー(Airbnb)に対抗する勢力になることを目指してきたブッキング・ホールディングスにとって、この提携は大きな意味を持ちそうだ。
同社によると、米国は世界最大のクルーズ市場であり、クルーズ予約全体の58%を占めているという。
ブッキング・ホールディングス傘下のプライスライン・ドットコム(Priceline.com)も、ワールド・トラベル・ホールディングスと提携している。
他者との差別化について、ブッキング・ドットコムの広報は、「顧客が当社のプラットフォーム上で独占的な特典や取引きにアクセスできること。また、旅行者がクルーズを予約して船に乗船すると、飲食、スパ・トリートメント、寄港地観光などの購入金額をアカウントに自動的に付けられること」と説明している。
ブッキング・ドットコムのユーザーは、クルーズ旅行を30社以上の会社、1万隻以上から選択できるようになる。 予約者はクルーズの予約金額に応じて最大50ドル(約7550円)、100ドル(約1万5100円)、500ドル(約7万7550円)、1000ドル(約15万1000円)の船内クレジットを受け取ることができ、11月の感謝祭翌日に恒例となったセール「ブラックフライデー」では、この金額が2倍になるという。
また、最低価格保証も提供。ブッキング・ドットコムでクルーズで予約を行ってから48時間以内に競合他社のサイトでより安い料金を見つけた場合、差額の110%の返金を約束する。
予約については、クルーズ商品は複雑なため、電話対応も行う。サイトにはライブチャット機能も設けた。
※ドル円換算は1ドル151円でトラベルボイス編集部が算出
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:Booking.com Launches Cruises in the U.S.
著者:Dennis Schaal氏