エアービーアンドビー(Airbnb)は、イタリア歳入庁に対して2017年から2021年までの税金未納分として、5億7600万ユーロ(約887億円) を支払うと発表した。イタリア当局は、エアビーが5年間の短期宿泊レンタル(STR:Short Term Rental、いわゆる民泊)の料金に対する税金を支払っていないと非難していた。
イタリアでは、ホストにSTRからの収入に対して21%の税金を支払う義務を課している。エアビーはそれを不服として訴訟を起こしたが、約1年前に欧州司法裁判所はこの訴えを退けていた。
イタリア歳入庁によると、エアビーは5年間で約37億ユーロ(約5700億円)をホストから徴収。未払いの税金の総額は7億7900万ユーロ(約1200億円)と見積もられ、裁判所は今年11月初めに、その全額を差し押さえる決定を下した。実際の支払額は、一部のホストがイタリアの税務当局に独自に支払った2億ユーロ(約308億円)を差し引いたものと見られる。
エアビーは、今回の措置に関連して、「イタリアはエアビーにとって重要な市場。イタリア当局との建設的な関係を継続したい」との声明を出した。
※ユーロ円換算は1ユーロ154円でトラベルボイス編集部が算出
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