デジタルアーカイブの構築などを手がける誠勝社は、文化財・歴史的建造物の3DCGデータ作成の事業を開始した。ドローンや3Dスキャナーなど最新撮影機材、3Dスキャンで生成した撮影データを専用ソフトウェアで統合して立体的な3Dデータにする技術などを活用し、仏像・寺社仏閣・美術品などの精密な3DCGデータを作成するもの。
従来、文化財の保存・記録・修復は手書きの実測図を用いることが主流だったが、微細なズレ、作成者の主観が入るなどの課題があり、立体データ化することで修復・復元・複製、インターネット上での公開・発信を容易にする。
撮影からデータ作成までは専門スタッフがワンストップで対応。2023年4月に施行された改正博物館法では、博物館がおこなう事業の1つとして「デジタルアーカイブの作成と公開」が位置づけられており、こうしたデジタル化へのニーズを取り込みたい考え。