ウーバー、インドでも観光地の水上交通の配船サービス開始、カシミール地方の風光明媚な湖で

写真:ロイター通信

ウーバーは、インドのカシミール地方にある風光明媚なダル湖で観光客向けに水上交通の配船サービス「Uber Shikara」を開始した。水上交通の配船アプリは、ロンドンや他の都市ですでにサービスを提供しているが、インドではこれが初めてとなる。

ウーバーによると、このサービスは、15日前から12時間までに予約すれば、伝統的な木製のシカラ船での船旅を利用することができる。

ウーバーは、シカラ船のオペレーターと旅行者をマッチングさせるが、手数料を請求しない。乗客が支払った船のチケットはすべてシカラ船のオペレーターの手に渡る。

シカラ船の事業者の間では、ウーバーの業界への参入について賛否両論。観光客がかなり前から乗車を予約できるようになったことで事業が拡大すると言う人もいれば、ほとんど影響はないと主張する人もいる。

シカラ船オーナー協会会長のWali Mohammad Bhatt氏は「事業は確実に拡大する。固定料金で、値引きもなく、不正行為もなくなる」と期待を示す。一方、シカラ船事業者のShabir Ahmed氏は懐疑的。「私たちには、すでに独自の顧客基盤がある」と話す。

カシミール地域は、インドとパキスタンが領有権をめぐり数十年にわたって紛争が続いてきたが、近年はそれも落ち着き、インドのスイスと呼ばれるカシミール渓谷を訪れる観光客も徐々に増加している。

※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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