博報堂DYメディアパートナーズ・メディア環境研究所が実施した70代のメディア接触と生活意識・消費行動に関する調査によると、70代の高年齢層シニアのメディア接触に積極的な姿が明らかになった。
1日のメディア接触時間は6時間40分。これは、2013年6月10日に実施した「メディア定点調査2013」の全世代の平均5時間53分よりも長い。特にマスメディアへの接触が多く、全メディア接触時間のうちテレビが52.9%、ラジオが13.7%、新聞が16.8%、雑誌が6.9%と9割強を占める。
テレビは見たい番組を計画的にリアルタイムで観賞し、ラジオは1人でリラックスする時、新聞は世の中の動きを知る毎日の情報源に、雑誌は家族や友人とのコミュニケーションの材料とするなど、生活リズムやシーンにあわせて使い分けているようだ。
一方で、デジタルの活用も増えつつある。PCのインターネットは35.6%が利用しており、男性に限ると43.4%が利用。そのうち日常的な利用が多いのは全体で22.9%、男性は34.4%だ。ネットショッピングも全体の16.7%が利用しており、PCインターネット利用者では36.2%が「インターネットで買い物することに抵抗はない」としている。ただし、女性は男性よりもデジタルの浸透が遅く、PCのインターネット利用は29.3%、日常的に利用しているのは13.7%となっている。
このほか、携帯の通話は69.9%、メールは47.9%が利用。携帯の通話に関しては男性は52.7%、女性が75.6%で、女性の方が多いようだ。
同調査は2012年10月10日~28日まで、70~79歳の首都圏に居住する男女を対象に実施。サンプル数は227。