米インターネット検索大手のグーグル(Google)が行った、世界におけるスマートフォン利用に関する調査2013年版によると、日本のスマートフォン普及率は25%で、調査を始めた2011年から2年間で19ポイント増加。普及が急速に拡大していることがわかった。ただし、今回の調査で最も普及率の高かった韓国の73%や、次点のシンガポールの72%と比べると、依然として従来型の携帯電話が主流となっているようだ。
一方で利用状況を見ると、テレビ視聴時の同時利用率は58%と、他の普及先進国である米国(53%)、シンガポール(42%)、韓国(47%)よりも高く、従来型の携帯電話でよく見られた「テレビを視聴しながら」の利用が多いことが伺える。また、日本は世界で最も有料アプリのインストール数が多く、1人当たり平均11.5個と、今回の調査対象国の中で唯一2桁に到達。次いで香港が9.8個、オーストラリアが7.5個となり、アジア太平洋地域の国が上位を占める結果となった。
商品購入も活発に、6割が旅行検索
日本のユーザーはショッピング中のスマートフォン利用も活発で、3人に1人となる32%が「ショッピング中の商品について品定めする時にスマートフォンを使用したことがある」と答えた。これは他の国が2割台にとどまるなか、高い割合を占めている。
スマートフォンによる情報収集と消費を関連付ける調査結果は、ほかにも出てきている。ユーザーの81%が商品やサービスの情報を収集したことがあると回答し、スマートフォンからオンラインで商品を購入したことがある人は44%、そのうち月に1回以上購入すると答えた人は53%に上った。スマートフォンユーザーは購入頻度が高く、優良顧客であるという見方もあるようだ。また、検索ツールとしての利用度は非常に高く、ユーザーの80%が過去7日間に毎日スマートフォンを使用、69%が毎日検索を行うとした。検索内容としては、旅行関連が59%、商品やサービスが54%、レストランが46%などとなっている。
この調査は、グーグルがIpsos MediaCT社と提携し、2011年から実施しているもの。2013年版は世界48カ国を対象に行った。日本においては、スマートフォンでインターネットにアクセスすると答えたオンラインユーザー1000人(18~64歳)にアンケート調査した。