博報堂生活総研が発表した「生活インデックスレポート・消費動向編・9月版」によると、9月の消費意欲指数は46.8点と、8月の53.3点から6.5ポイント低下。今年2月に次ぐ低水準となった。前年同月と比べても5.1ポイント減と、大きく下回っている。
デフレ生活指数も61.3点と、同様に8月から3.1ポイント低下した。猛暑対策への消費意欲が上がった8月の出費の反動により、消費意欲指数は全ての年代・性別で低下している。また、8月の消費をけん引した20代女性が大幅に低下したのをはじめ、30~40代男性、40代女性が調査開始以来最低の値となった。8月まではボーナスによるショッピングや夏休み期間における出費がかさんだため、9月は抑えたいと考える消費者が多いようだ。また、酷暑により、秋以降の消費機会が想起されにくい状況になっている。
消費に積極的なコメントが8月より減少し、「買いたいモノ・サービスがある」と答えた人の割合も、19.2%と2割を割り込んだ。「具体的に買いたいモノ」の項目のうち「衣類」が8月、前年同月と比べて大幅に低下していることから、「長く続く酷暑が、通常であればこの時期に見られる秋物への消費意欲を減退させている」と分析。「反対に酷暑が9月中まで長引けば、猛暑対策消費が今後も継続する可能性がある」としている。
なお、この指数は博報堂生活総研が生活者の意識変化を読み解くため、「消費動向」「生活感情」「生活価値観」の3つの領域から開発したオリジナルのもの。